3-5. コードは「中央のド」を中心に、動かさず弾こう
コードの順番を入れ替えたところで、何ができるの?
言葉で説明しても難しいから、まずは参考動画を聴いてみるピ。
さて、前のステップでは「音域をコントロールするため」に、転回形を学びました。
音域をコントロールするとは、どういうことでしょうか?
コードは中央のドを中心に弾く
コードの基本形ばかりを弾いていると、演奏では困ったことが起こります。
音域が大きく動いてしまって、落ち着きのない感じに聞こえてしまうのです。そして何より、手の移動が大きくて難しい。
そのために、転回形を使って音域を動かさないようにコントロールします。具体的に言うと、「中央のド」を中心にコードを弾きます。
どうでしょうか?さきほどより聞きやすく、なおかつおしゃれなサウンドになっていると思います。これが転回形の醍醐味です。
(厳密に言えば、左手のベースがルート音を弾いている場合、コードの形は基本形です。
右手だけ転回形の考え方を借りている、という方法です。)
右手だけ転回形の考え方を借りている、という方法です。)
さらに、先ほど難しかった手の移動も少なくなり、右手はその場にとどまるような感覚で弾くことができます。中央のドを中心にコードを弾いていると、必然的に音域は真ん中に集中し、不必要に動かなくなります。まずはこれを大原則としましょう。
ピアノ伴奏の音域を動かさず、真ん中に集めることで、メロディーをきちんと引き立てることができます。
この章のまとめ
CHECK
- 転回形を使うことで、ポジションが選びやすくなる
- 中央のドを中心に、コードワークを展開してみよう
- コードポジションを一定に保つと、手の移動がなくなり弾きやすい