3-2. トライアド・コードの種類と押さえ方を知ろう
一番最初に覚えるコードは何がいいの?
まずは三和音(トライアド・コード)を覚えるピ。その中でも厳選して、最初はCメジャースケールの主要三和音を覚えるピ。
シーメジャー?シュヨーサンワオン?
まあ、難しいのも仕方ないピ。最初に覚える主要三和音は、「C」「F」「G」ピ。大げさじゃなくて、これだけで曲ができるピ。大げさだと思うなら、たとえば、この曲を聞いてみるピ。
この楽曲は、C→F→G→Cという進行だけでできてるピ。
トライアド・コードの基本形
単に「コード」と言った場合、それは3つの音が重なった「トライアド・コード」であることが多いです。スケール(Cメジャーなら白い鍵盤)の1番目・3番目・5番目の音を同時に鳴らしたものがトライアドコードです。
このとき、
- 1番目の音をRoot(ルート)
- 3番目の音を3rd(サード)
- 5番目の音を5th(フィフス)
と呼びます。
メジャーコード
メジャーコードはもっともよく使う、ポピュラーな和音です(正式には、三和音のメジャーコードを「メジャー・トライアド・コード」と呼びます)。
冒頭に登場した「主要三和音(C、F、G)」は、すべてメジャーコードです。
半音で数えて、Root、4つ目の音(M3)、7つ目の音(P5)を使っているコードがメジャーコードです。
半音で数えたり白い鍵盤で数えたり大変ですが、Cはドミソ!Fはファラド!Gはソシレ!で丸暗記。まずはこの3つを音と鍵盤で覚えましょう。
省略形:X
メジャーコードはルートの英語表記をとって、「C」や「F」などと表記します。もっともポピュラーな和音のため、「C(メジャー・トライアド)」の後半部分をがっつり省略しているのです。
コード | Cメジャー | Fメジャー | Gメジャー |
---|---|---|---|
省略表記 | C | F | G |
構成音 | ド・ミ・ソ | ファ・ラ・ド | ソ・シ・レ |
このサイトではややこしくなるので使いませんが、参考書や楽譜によっては「C△」など、上向きの三角形でメジャーを表すこともあります。
押さえ方
ポップスでは主に「1.2.4」の指を使って押さえることが多いです。
※写真はFメジャー(ファ・ラ・ド)
マイナーコード
メジャーコードと同じくらいよく使う和音です。Cメジャースケールの中では、「Am」「Dm」「Em」の3つのマイナーコードがあります。
半音で数えて、Root、3つ目の音(m3)、7つ目の音(P5)を使っているコードがメジャーコードです。メジャーコードと比べると3rdの音が半音低いですね。これがマイナーコードの大きな特徴です。
この3つは、余裕があれば覚えてください。ここまでの6つのコードを覚えれば、一気に伴奏できる曲が増えますよ。スピッツの『チェリー』も、この範囲で弾くことができます。
省略形:Xm
表記は「Cマイナートライアド」を省略して、「Cm」のように記述します。こちらも参考書や楽譜によっては「C-」のような書き方もありますが、このサイトでは「m」で統一します。
コード | Aマイナー | Dマイナー | Eマイナー |
---|---|---|---|
省略表記 | Am | Dm | Em |
構成音 | ラ・ド・ミ | レ・ファ・ラ | ミ・ソ・シ |
押さえ方
基本的にメジャーコードと変わりません。主に「1.2.4」の指を使って押さえることが多いです。
メジャーコードとマイナーコードの一覧
その他のトライアド・コード
サブキャラたち。今は覚えなくても良いですが、かんたんに目を通しておいてください。
オーギュメントコード(省略形:Xaug)
メジャーコードの5thの音を半音上昇させた和音です。不安定な響きで、あまり使用場面はありません。
省略表記は「aug」。
ディミニッシュコード(省略形:Xdim / Xm(♭5))
マイナーコードの5thの音を半音下降させた和音です。響きは不安定ですが、コード進行を滑らかにつなぐときに使えるコードです。
省略表記は「dim」、または「m(♭5)」。「m(♭5)」は、「マイナー・フラット・ファイブ」と読みます。こちらのほうが構成音はわかりやすいですね。「dim」と同じくらい使う機会の多い表記です。
サスペンデッド4thコード(省略形:Xsus4)
メジャコードの3rdの音を4thにつり上げた和音です。モダンな響きがします。
省略表記は「sus4」。
この章のまとめ
CHECK
- まずは、主要三和音、「C(ドミソ)」「F(ファラド)」「G(ソシレ)」を覚えよう
- マイナーコード「Am(ラドミ)」「Dm(レファラ)」「Em(ミソシ)」は次に覚えよう
- マイナーコードは、メジャーコードより第3音が半音低い