3-4. コードの転回形をマスターして表現の幅をアップ

今まで覚えたコードを使って、コード進行を弾いてみたんだけど、全然かっこよくないよ。

そんなときは、コードの「転回形」を使って音域をコントロールするピ。
主要コードのおさらい
今まで学んだ主要なコードをおさらいしてみましょう。
- メジャー・トライアド・コード(Root / M3 / P5)
- マイナー・トライアド・コード(Root / m3 / P5)
- メジャー・セブンス・コード(Root / M3 / P5 / M7)
- マイナー・セブンス・コード(Root / m3 / P5 / m7)
- セブンス・コード(Root / M3 / P5 / m7)
もしわからないところがあればこちらで復習できます。
転回形を使ってみよう
今まで覚えてきたコードの形は、「基本形」と呼びます。基本形も実は一種類ではないのですが、本来のRootの音が一番下に来れば基本形、と覚えておいてください。
コードの構成音は、中身があっていれば順番を入れ替えることができます。これを転回と呼びます。
転回されたコードの形を、「転回形」と呼びます。
三和音の転回形
構成音 | ド・ミ・ソ | ミ・ソ・ド | ソ・ド・ミ |
---|---|---|---|
ルート音 | Root | 3rd | 5th |
形 | 基本形 | 第一転回形 | 第二転回形 |
運指 | 1.2.4 など | 1.2.5 など | 1.2.4 など |

四和音の転回形
構成音 | ド・ミ・ソ・シ | ミ・ソ・シ・ド | ソ・シ・ド・ミ | シ・ド・ミ・ソ |
---|---|---|---|---|
ルート音 | Root | 3rd | 5th | 7th |
形 | 基本形 | 第一転回形 | 第二転回形 | 第三転回形 |
運指 | 1.2.3.5 | 1.2.3.4 など | 1.2.3.5 | 1.2.3.5 |

他のコードも同様に、構成音が同じであれば、順番を入れ替えてしまってもかまいません。
第一転回形~第三転回形は、特に名称を覚えなくても大丈夫です。こういうことができるんだ、くらいにとらえてください。
転回形を使うことの意味
基本形だけでもピアノ伴奏は作れるのですが、もちろん転回形を使うことにも大きな意味があります。
それは音域のコントロールです。
次のステップで詳しく解説しますね。
この章のまとめ
CHECK
- コードは音を積み重ねた基本形と、順番を入れ替えた転回形がある
- 構成音が一緒なら、順番を入れ替えても良い