3-3. セブンス・コードの種類と押さえ方を知ろう

2017年11月14日3.コードの知識を学ぼう!

音は3つ重ねるのが原則なんだっけ?

コードといえば「3和音:トライアド」が多いけど、もちろん4和音や5和音もあるピ。今回は「4和音:セブンスコード」を紹介するピ。

4なのにセブン?フォーとか、テトラとか、そういう言葉じゃないの?

4和音は、トライアドに7度(セブンス)の音がくっつくんだけど、そのときセブンスの音が主役になるんだピ。たしかにややこしいけど、慣れるしかないピ。

セブンス・コードの基本形

セブンスコードは、トライアドコード(構成音は「Root / 3rd / 5th」)に、セブンスの音を追加した、四和音のコードです。

このとき、

  • 1番目の音をRoot(ルート)
  • 3番目の音を3rd(サード)
  • 5番目の音を5th(フィフス)
  • 7番目の音を7th(セブンス)

と呼びます。

メジャーセブンスコード

Root / M3 (4) / P5 (7) / M7 (11)

メジャーコードに、M7(メジャーセブンス)の音を加えた四和音コードです。響きは切なさを持ったオシャレな感じ。この辺から言葉だけの説明では混乱してくるかと思いますので、楽譜と音で確認してみましょう。

省略形:XM7

「CM7」や「C△7」などと表記します。どちらも同じ意味ですが、当サイトでは「M7」の方を使用します。

コードの省略表記
コード Cメジャーセブンスコード Fメジャーセブンスコード
省略表記 CM7 FM7
構成音 ド・ミ・ソ・シ ファ・ラ・ド・ミ

 

押さえ方

1.2.3.5」で押さえます。

CM7(ド・ミ・ソ・シ)の押さえ方

ただし、後述の転回形の場合、「1.2.3.4」など他の押さえ方の場合もあります。

 

マイナーセブンスコード

Root / m3 (3) / P5 (7) / m7 (10)

マイナーコードに、m7(マイナーセブンス)の音を加えた四和音コードです。響きはモダンで洗練された感じ。

省略形:Xm7

「Cm7」や「C-7」などと表記します。当サイトでは「m7」の方を使用します。

コードの省略表記
コード Aマイナーセブンス Dマイナーセブンス Eマイナーセブンス
省略表記 Am7 Dm7 Em7
構成音 ラ・ド・ミ・ソ レ・ファ・ラ・ド ミ・ソ・シ・レ

押さえ方

メジャーセブンスコード同様、「1.2.3.5」で押さえます。

(ドミナント)セブンスコード

Root / M3 (4) / P5 (7) / m7 (10)

メジャーコードに、m7(マイナーセブンス)の音を加えた四和音コード。のちのち、アレンジにおいてかなり重要になってくる和音です。響きはちょっと不安定な感じ。

省略形:X7

「C7」のように表記します。

コードの省略表記
コード Gセブンス
省略表記 G7
構成音 ソ・シ・レ・ファ

押さえ方

基本的にメジャーセブンスコードと同じく、主に「1.2.3.5」の指を使って押さえます。

その他のセブンス・コード

サブキャラたち。今は覚えなくても良いですが、かんたんに目を通しておいてください。

マイナー・メジャー・セブンス・コード(省略形:XmM7)

Root / m3 / P5 / M7

単体ではやや不気味なサウンド。使う場面はほとんどありません。

ディミニッシュ・セブンス・コード(省略形:Xdim7)

Root / m3 / dim5 / dim7(=M6)

マイナーセブンスコードの5thの音、7thの音を半音下降させた和音です。響きは不安定ですが、コード進行を滑らかにつなぐときに使えるコードです。

マイナー・セブン・フラット・ファイブコード(省略形:Xm7(♭5)

Root / m3 / dim5 / m7

マイナーセブンスコードの5thの音を半音下降させた和音です。響きは不安定ですが、コード進行を滑らかにつなぐときに使えるコードです。dim7コードと役割が近く、ハーフディミニッシュとも呼ばれます。m7(b5)は長いので、φ(ファイ)の記号で表記することもあります。

セブンス・サスペンデッド4thコード(省略形:X7sus4)

Root / P4 / P5 / m7

セブンスコードの3rdの音を4thにつり上げた和音です。モダンな響きがします。

 

この章のまとめ

さっそく数が多すぎて、頭がパンクしそうだよ・・・

今は知識としてなんとなく覚えておいて、演奏で実際に必要になったらその都度調べれば問題無いピ!使っているうちに覚えていくピよ。

CHECK

  • メジャーセブンスコード、マイナーセブンスコード、ドミナントセブンスコードを覚えよう
  • それぞれのコードのひびきの違いを確認しよう
  • 四和音は指を思いっきり広げて、「1,2,3,5」で押さえよう

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