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9.1 「左手はルート」から一歩進んでみよう

9.左手を動かしてみよう

当サイトでは左手はルートでリズムを取るくらいで大丈夫!と説明してきましたが、慣れてきたらやっぱり左手も動かしたくなってきます。この記事ではルート以外の音を使って左手を動かす方法を見ていきます。

前提条件:低音は濁りやすい

まずはじめに知ってほしい前提条件として、「低音は音が濁りやすい」ということが挙げられます。これはつまり、左手のフレーズは右手よりのフレーズよりも音が濁りやすく、右手ほど自由には演奏できない、ということになります。低音は音量としてのパワーも強く、また倍音成分も豊富に含まれるためです。

まずはルートの延長、オクターブ!

ここまで学習してきた人は当たり前のように使っていると思いますが、オクターブのベースをおさらいしておきましょう。

ルートは一つの音だけではなく、もちろんオクターブの関係にある音を使ってもかまいません。手全体を広げて親指、小指で弾きましょう。

オクターブは周波数比が1:2とシンプルな整数比になり、倍音の濁りの影響を受けにくいサウンドのため、どんな場面で使っても問題ありません。

ベースの基本!1度と5度

次に左手のフレージングで考えられるのは5度の音です。コードがCならば、ソの音が5度の音にあたりますね。1度と5度の音は周波数比が2:3とシンプルな整数比になり、こちらも倍音の濁りの影響を受けにくいサウンドです。ギターでは1度+5度(+8度)の音を低音で演奏する「パワーコード」というサウンドをよく使いますが、ピアノでももちろんこれらの音は積極的に使ってOKです。

1度+5度を同時に押さえてもいいし、バラしてアルペジオ奏法で弾くことも多いです。

こちらは伴奏ではなく器楽曲ですが、久石譲さんの「Summer」も1度+5度+8度のアルペジオで左手のフレーズを作っていますね。(1:32~ピアノの演奏が始まります)

もちろん3度の音も使えます

1度、5度に加えて、もちろんコードの構成音である3度の音も使えます。コードがCなら「ミ」の音です。ただし8度、5度に比べると気を遣う必要があり、「小節の頭では使わない」「長い音符では使わない」ということを心がけましょう。これは最初に述べた倍音成分による音の濁りが関係しています。文章で書くと小難しいですが、実際にコードCで左手はミを中心に弾いてみるとなんか違うな・・・という感じがするかと思います。

3度を使う例としては、以下のように1度、3度、5度を順番に弾くような使い方が多くなると思います。(原曲はベースで演奏していますが、ピアノの左手で同じフレーズを演奏してみましょう!)

7度とか9度とかセンチメンタルだよね・・・

この記事ではもう少しだけ背伸びして7度、9度の音までチェックしてみましょう。なぜ2度じゃなくて9度なんだ?!というところですが、それは何度も出てきている倍音成分のせいです。低音の近い音はかなり音が濁ってしまうので、オクターブを離した9度の音が活躍します。

ずっと真夜中でいいのに。『秒針を噛む』では、イントロのピアノで9度、7度の音を使っています。ちょっとセンチメンタルな感じしますよね。

イントロ2小節を楽譜に起こすとこのような感じです。1度、5度の階段を登り、9度、7度の音がアクセントになっていることがわかります。

これはあくまでも自分の感覚ですが、

  • 1度、5度→安定感、土台、力強さ
  • 3度、6度→性格(メジャーなら楽しさ、マイナーなら悲しさ)、子ども
  • 7度、9度→切なさ、儚さ、きれい、大人っぽい

というイメージがあります。これは右手も左手も同じことが言えます。安定したベースを作りたいなら1度、5度、8度、曲の性格を印象付けたいなら3度、6度、切ない感じを出したいなら7度、9度の音を使ってみましょう。

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