6-1. 一日5分で大丈夫!メジャースケールの練習を始めよう

2017年12月3日6.フレーズの構築を学ぼう!

もう少し滑らかに伴奏を弾きたいんだけど、何かいい練習方法知らない?

 うーん。これは、最初に言っとくべきだったかもしれないけど、実はコードよりスケールを練習したほうがいいピ。

スケール?

簡単に言うと、ドレミファソラシドのことだピ。でも、そのドレミファソラシドが実は12種類あって、全部のスケールを練習するのがいいピ。

スケールを作ろう!

ドから始まるドレミファソラシドのことを、「Cメジャースケール」と呼びます。

これを、始まりの音を変えて、同じ間隔で音を並べると、別のメジャースケールが出来上がります。

たとえば、すべての音を全音上げた場合はDメジャースケールが生まれます。

色々なメジャースケール
Cメジャースケール ファ
Dメジャースケール ファ♯ ド♯

スケールを覚えると何がいいのか?

スケールを覚えると、次のような利点があります。

コードがすぐに分かるようになる

Cメジャースケールの1番目・4番目・5番目をルートにして、3度音程を重ねたコードは、全てメジャーコードでしたね。

同様に、DメジャースケールでもD(レ・ファ♯・ラ)、G(ソ・シ・レ)、A(ラ・ド♯・ミ)がメジャーコードとなります。

トニック
C ファ
D ファ♯ ド♯
サブドミナント
F ファ
G ファ♯ ド♯
ドミナント
G ファ
A ファ♯ ド♯

 

手元を見なくても指が動かせるようになる

スケールを練習することで、鍵盤に対する指の間隔が徐々に身についていきます。その状態になってくると、大きな移動がない限りは手元を見なくても狙った音を弾くことができます。

手元を見なくても演奏できるということは、楽譜を見ながら演奏できる、ということでもありますし、バンドの場合はみんなで顔を見合わせながらタイミングを合わせて演奏できる、という強みもあります。

 

曲中にとっさのフレーズが作り出せる

ピアノアレンジにおいての大きな利点は、フレーズがその場で作り出せること。Dメジャーのキーの曲であれば、コードを中心に使いつつ、Dメジャー・スケールの音を少し混ぜてみる、ということができます。

それを繰り返していくと、少しずつ、狙った音を出せるようになっていきます。

 

スケールを練習しよう!

スケールもコードと一緒で、すぐに覚えなくて大丈夫です。12のスケールを毎日練習することで自然と染み付いていくと思います。最初は楽譜にかじりつきながらの挑戦になると思いますが、一時停止や巻き戻しを使ってその弾き方を体得してください。

まずはこちらの動画をご覧ください。あまり上手ではありませんが、指の動かし方は参考になるかと思います。

始まりの音が変わっても、「ドレミファソラシド」に聞こえますよね。これがオクターブ回って一周するまで、12種類あるのです。

指番号を守ると、手の動かし方が自然とわかると思いますが、親指の使い方がポイントになります。言葉で書いても難しいので、動画を見て覚えてください。

練習のポイント

  • メトロノーム付きで練習する(テンポは無理のない範囲で設定)
  • 楽譜にふられている指番号を守る
  • できるだけ同じ強さ、同じ長さになるように各音を弾く
  • 続ける

テンポは、動画ではBPM90です。最初は60くらいからスタートして、慣れてきたら少しずつスピードアップしていってください。

指番号は、これが一番無駄がないと思う動きになるようにふってあります。最初は逆に弾きにくいかもしれませんが、忠実に守ってください。

強さは、最初はすべてフォルテで強く弾くといいでしょう。特に薬指、小指は音量が足りなくなりがちなので。

あとは、とにかく続けること。毎回ピアノの練習を始める前に、5分間、騙されたと思ってスケール練習をしてください。動画のテンポで練習すれば3分です。

この章のまとめ

今までCメジャーばかりだったのに、急に♭や♯がいっぱいで頭がこんがらがるよ・・・

たしかに最初は楽譜とピアノの音がなかなか一致しないピね。ただ、弾きやすさに関しては、実は黒鍵が多いほうが楽なんだピ。

F(♭×1)やG(♯×1)は調号一つだピけど、案外弾きにくくて、D♭(♭×5)やB(♯×5)は手の形に馴染むんだピ。

あとはとにかく慣れるしかないピね。スケール練習は、1週間くらいで効果が見えてくる、即効性のある練習だと思うピ。

CHECK

  • スケールを毎回5分間練習しよう
  • スケールを覚えると、コードの理解も早まる
  • スケールを練習すると、手元を見なくても弾けるようになる

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